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NANIWA EXP SPECIAL 3DAYS @ Mister Kelly's

2013年3月1.2.3日 大阪 ミスターケリーズ

NANIWA EXP(ナニワエキスプレス)恒例イベント、大阪ミスターケリーズでの3日間ライヴの記録です。(過去にブログで発表した内容をまとめました)

ライヴの様子は、USTREAMで、2日目がテスト配信、3日目が本配信されました。

前年の暮れの、東京クロスオーバーナイトに、
手の腫れが引かず、出演中止となった東原力哉さん、
体調が心配されましたが、緻密な音も戻って、
完全復活を皆で祝う、忘れられないライヴとなりました。

NANIWA EXPのパワーの源は、OS-1!!

左から、清水興さん東原力哉さん岩見和彦さん

NANIWA EXP and OS1

♪1日目

何度も全員一斉にじゃーん!じゃーん!と鳴らして、力哉さんの復活をお祝い。

メンバー全員の嬉しそうな笑顔、と言ったら!(*^_^*)

この日のMCの話題は、ムック本「日本のフュージョン」の取材時の話で、
高松出身の東原力哉さん、実は東京生まれだったとのことに、会場も騒然!

似合わない江戸っ子弁を披露した後、客席に、東京のライヴに来い、家まで迎えに行くぞ!(女性限定)…、…、(;一_一)
…うつむいて小さな声で、「…ごめん」。(東京クロスオーバーナイト欠席のお詫び:管理人注)

「謝るなら、最初から言えばいいのに」と岩見和彦さん。
貴重なフュージョンのお祭りに出演できなくて、一番辛かったのは力哉さんだと、みんな、わかってます。

清水興 中村建治 岩見和彦 東原力哉

左から、中村建治さん東原力哉さん岩見和彦さん清水興さん

この日の中村建治さん、ショルダーキーボードのケンジターを手に歩き始めると、
すぐに客席に入らず、東原力哉さん、清水興さんにケンジターを鳴らしてもらいます。
岩見和彦さんの隣で、にゃ~ん、にゃ~ん…、!?、岩見和彦さんの頭にケンジターを押し当てて完了!

メンバー全員がケンジターを鳴らすのも、管理人は初めて見ました。

そして、ムック本の取材時の気分、ということで、30年ぶりの「Seven taste cigar」。

当時、煙草に七味を入れて遊んでいた様子を描いた曲だそうですが
中村建治さんの時計の振子のようなモチーフを、変拍子に乗せて、裏から入ったり転調したり、トリッキーな難曲。
??? メンバー全員、顔を見合わせて、???
ずれてるような…合ってるような…客席も???

演奏後、「アバンギャルドでええわ」と繰り返す、力哉さん、かなりお気に入り。
確かに、時空の歪みみたいな感じさえする、魅力的な曲です。

「俺らはカシオペアと違うから」。
※管理人注 東原力哉さんは、ジャズ界の石原知事だと思ってくださいませ。
親しみやすい安心感のあるカシオペアとはまた違う、スリルと酩酊感がNANIWA EXPの真髄、ということだと思います。
カシオペアがモーツァルトなら、ナニワはマーラー、と管理人は思っとります。

ムック本の取材で、自分について、「俺は、自分のことは、全くわからん」「俺のことはほっといてくれ!」
…の東原力哉さんに、
わからないなりにも、こうしていきたい、と答えた岩見和彦さんだそうです。

この日は、若干力哉さんがおとなしめの演奏でしたが、やっぱり、NANIWA EXPらしい、ハイレベルで楽しいステージでした。

力哉さん、急きょ代わりを務めてくださった平陸さんのことを、「よく頑張ったんよ」と褒めておられましたっけ。

中村建治さんの隣にあるのは、USTREAM配信のための機材。

無料配信とはいえ、翌日のテスト配信に向けて、丁寧に準備が進められていました。

♪2日目

NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1

東原力哉さんが音もお口も絶好調!

初日に???だった「Seven taste cigar」は、トリッキーな展開も無事クリア。ブラボー!

が、やはり、ハイライトは、「OLINO(オリーノ)」でしょう!

清水興さんの、琵琶で語る物語のようなベースソロで始まり、
中村建治さんの、スリリングで情熱的なテーマ、
岩見和彦さんの、クールかつ燃えるようなソロ、
東原力哉さんの、深淵な響き、
4人の織りなす音が交差する壮大な音の絵巻に、しばし別世界へ引き込まれました。

NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1

…なのですが、新曲の披露に、楽譜を出すのを忘れていた清水興さんを、
絶好調の力哉さん、「清水は完璧な人間だと思われているが、時々物凄い大ボケかましよる」
そして、打ち上げでは、自分の方が社会人だ…の発言には、「それは嘘や」と、やはり冷静な岩見和彦さん。

…なのですが、バラードの名曲、「For my love」が始まると、まさかのギンギンなギター!
苦笑いのまましばし演奏を続けるも、ついに力哉さんが曲をストップ。
ディープ・パープルの音色のまま演奏を始めてしまったようです。
これは3日目だったかも?

さらに、後半のハイライト、力哉さんのソロ!
見ていてハラハラするぐらい凄まじくもあり、ストイックで厳かですらあります。

USTREAMのテスト配信なのがもったいないぐらい、素晴らしいライヴでした。

写真は、終演後、サイン中のNANIWA EXP、中村建治さんは花粉症、最後の写真のカズボンさんは、休憩中に鼻血!

♪3日目

…2日目と3日目の記憶が曖昧なので、エピソードの日が逆の場合はご容赦を。

すっかり調子が戻った東原力哉さん、ぐんぐん曲を引っ張って、
メンバー全員、リラックスして演奏を楽しんでおられる感じが伝わってきました。

NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1

この日のハイライトは、「大宇宙無限力神」。

ナニワエキスプレスが当時合宿していた高野山の近くの九度山。
岩見和彦さんによると、
、 「弘法大師が修行中、女人禁制のため、母親に会いに月に九回山を降りるぐらい親孝行だったから、九度山」。

その九度山にある「大宇宙無限力神」という碑から作られた曲。

時を刻むような清水興さんのベースが醸し出す静寂と、拡がり、
雅楽のように厳粛な、力哉さんのドラムと岩見和彦さんのギター、
立ち上って、天と地を繋ぐかのような、中村建治さんのシンセ…。
「和」なんだけれど、しっかり洋楽、RockやJAZZの、管理人の好きが詰まっていて
30年前にこの曲を聴かなければ、ここまでファンにならなかったと思う、管理人の大好きな曲。

ケンジターで客席を歩く前に、力哉さんの前に立ちはだかって弾く中村建治さん、
どけどけ!の大ボリュームの力哉さん。
お約束、お客さんもケンジターを鳴らしたり、ケーブルをさばいたり。

新曲「Overwhelming」は、この日だったかな?
中村建治さんのとぼけたケンジターに誘われて、超スピードの清水興さんのソロ炸裂!

頭を揺らして、子どもみたいに音に酔っておられた東原力哉さん、
超かっこいい、「Emergency」の後、次の曲のリズムが思い出せなくなってしまいました!

一生懸命曲の説明をする清水興さんと、放心状態の力哉さん。
演奏が始まると、ちょっと違うような気もするけど、ソロは凄かった!

そして、「Believin’」、やっぱり、管理人が一番好きな曲。
この曲を聴くために来ているのだけれど、この曲を聴いたら、楽しいお祭りも終わるのが寂しいなぁ。

終演後、カメラを向けると、東原力哉さん、空に、右肩上がりのグラフを描いて、熱く、
「このバンド、こうなんだ!」
…多分、言いたかったことは…、
NANIWA EXPは、年をとっても衰えることなく、かえって進化している…
「だから変なんだ!このバンド!」
はいはい、わかりました。これからも、ついていきます。

NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1 NANIWA EXP and OS1

写真は、終演後サイン中のNANIWA EXP。
そして、 力哉さんの生徒さん、すずりん♪ 本当は生徒さんなのですが、スタッフとして大活躍。お疲れ様でした!

USTREAM配信のためには、精鋭機器が集められ、
DzOSAKAさん、エンジニアさんも、会場の外で寒い中、配信の監視をなさっておられました。

今年もこうやってみんなで集まることができ、楽しい時間を共有できたことに、心から感謝します。

来年も、これからもずっと!集まりましょうね!

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