Mojo Bullets
2014年7月17日 京都 都賀都賀
2014年7月17日、祇園祭で盛り上がる京都の夜、
藤井大丸の角を曲がり、
火除天満宮の地下に続く階段を降りる管理人、
決して怪しい儀式ではありません、
ライヴハウス 都賀都賀(とがとが)は、
この火除天満宮の地下にあるのです。
http://togatoga.jp/
足を踏み入れると、
祇園祭の京都にいることを忘れてしまうぐらい、
ライヴハウスらしい空間、都賀都賀。
しかも、本日のライヴは「Mojo Bullets」♪
アメリカのスタンダードなブルース三昧♪
タイトルの「Mojo Bullets」、
直訳すると、「モジョの弾丸」。
モジョというのは、ブルースを生んだ黒人さんたちに伝わる呪術。
マディ・ウォーターの「Mojo Workin'」で唄われているように、
モジョの呪術にかかると虜になってしまうとか。
ハートを打ち抜くモジョの弾丸のような、
ブルースの達人たちによる、名ブルースの数々に
心踊らずにはいられません。
写真は、三田 悟志さん。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~outloop/officialsite.htm
安心感のある丁寧で綺麗な音が印象的です。
写真は、シンガーの小林久人さん。
日本では、「ブルース」は暗い曲というイメージが強く
管理人も食わず嫌いでしたが、
アメリカのブルースは、生活の中にある歌、
陽気だったり、みんなで踊ったりする曲なのだそうです。
この日も、シンガーの小林久人さんが、
男性的な声で渋く決めながら、
終始笑顔で、弾けるようにステップを踏み続け、
ついつられて、ずっと手拍子してしまう、いい汗をかいた夜でした。
ブルースは、会場が一体になる音楽、ですよね♪
中村建治さん。
http://sound.jp/kenji-nakamura/
NANIWA EXPの時のトリッキーな演奏も唯一無二ですが、
このようなスタンダードな曲になると、さすが!
安定感のある、美しいブルース、
改めて、ピアノの達人中の達人だと、襟を正す管理人です。
後光が射していますね♪
清水興さん。
http://grooveskool.com/
清水興さんの恒例のお色直し、
客席から、タイガースのタオルにチェックが入ります。
と、小林さんが、
清水興さんは筋金入りのタイガースファンだから、と。
清水興さんの無言の眼光、迫力あり過ぎでした(^_^;)。
学生時代は、ブルースに傾倒しておられた清水興さん、
定番のリズムでも、どこか独特のニュアンスが足されています。
清水興さんの、よく通る、渋い歌声を聴くことができるのも、
ブルースのライヴの楽しみです。
ドラムの、マーティー・ブレーシーさん。
http://martybracey.blog17.fc2.com/
ブルースの聖地、シカゴ出身です。
清水興さんとマーティー・ブレーシーさんが
タッグを組めば、もう、踊らずにはいられません♪
動きが俊敏過ぎて、敲いているというより、
小さく構えた長い腕は静止したまま、
スティックだけが高速回転していて、
伸び縮みするようにはずむ音に、
ひたすら聴き入るのみでした。
とどまることを知らない、
鼓動のようなブルースのリズムに、
ステージも客席も一緒に唄い、
手拍子をとり、体を揺すり、
いつしか集まって踊り始めるお客さんたち。
モジョの弾丸は、ハートを打ち抜いて、
ハートを繋いでいくのかもしれません。
(2015年8月16日更新)